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クルーズニュース

新造船シルバームーン、海上での試験運航を実施

シルバーシークルーズが建造中の新造船「シルバームーン」は、海上での試験運航を実施しました。

この試験運航では、イタリアのアンコーナにあるフィンカンティエリ造船所からトリエステの造船所までの間を運航しながらさまざまなテストを実施。健康管理ガイドラインの規定により、参加者を通常より少ない320名に減らしての実施となり、テスト後はトリエステで1週間のドライドッグを行いました。同船の引き渡しは10月30日に予定されており、6月30日にデビューした「シルバーオリジン」に続き、2020年には2隻がシルバーシーのウルトララグジュアリークラスの船隊に加わることとなります。

試験運航には、シルバーシーのシニアオフィサー、社外エンジニア、フィンカンティエリとロイヤルカリビアングループ両社から主だった担当者が集まり、まず8月8日から3日間かけて騒音や振動のチェックなどの1次テストが行われました。トリエステで水面から引き揚げられドライドッグに入ると、安全性テストやパブリックスペースの内部査察が行われ、エンジニアは船体の洗浄や塗装、真鍮の巨大なプロペラの研磨など外装の仕上げを実施。続いて、トリエステからアンコーナへ戻る間、スピードテストなどの2次テストが行われ、また10月の引き渡しに向け、内装の仕上げが開始されました。

このシルバームーンと、先にデビューした姉妹船シルバーミューズは、歴史ある造船会社フィンカンティエリとシルバーシーの長年のパートナーシップにより誕生しました。両船の建造には390社以上の会社が関わり、繁忙期には1,000人もの熟練工が同時に働きました。塗装には、約10万リットルの塗料が使われ、甲板上部の構造体を作るために15,000枚の鋼鉄の板や柱が使われたといいます。約169万mの電気ケーブルが18社の請負業者によって設置され、6万㎡の断熱材、45万kgの空調ダクト、9万2000kgの換気ダクトが設置されました。さらに、船内の様々な機器を接続するため、5,000以上のオートメーションチャネルが取り付けられました。

シルバーシーの社長兼CEO、ロベルト・マルティノリ氏は、「新造船を続々と投入し、ウルトララグジュアリーなクルーズを拡大していく中で、シルバームーンは革新的な1隻となるでしょう。愛すべきシルバーミューズの成功を引き継ぎ、この船は“旅”の枠をさらに広げ、世界中のお客様に意義深い体験を提供するでしょう。同船で導入するS.A.L.T.プログラムは、目的地を深く掘り下げる体験をするための先駆的な新しい方法です。近い将来、この船にお客様をお迎えする日を個人的にも楽しみにしています」と述べました。

試験運航中の空撮映像も公開されています。
https://youtu.be/rDP4My09I5g

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