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コラム

スティーブ・オデル氏インタビュー「期待の新造船セブンシーズグランデュアー&ヴィスタ」

Seven Seas Grandeur &Vista
2021年9月に運航再開したリージェントセブンシーズクルーズと、同8月に運航再開したオーシャニアクルーズはともに2023年に新造船を就航。
両ブランドに携わるスティーブ・オデル氏(リージェントセブンシーズクルーズ・オーシャニアクルーズ アジア太平洋地区SVP&マネージングディレクター)に期待の新造船について伺いました。

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――新造船「セブンシーズグランデュアー」の特徴と予約状況はいかがですか?

最近の予約状況については、この2年間運航ができなかったのもあり、リージェントセブンシーズクルーズ、オーシャニアクルーズともクルーズ予約についての反発的な需要がありまして、コロナ禍前より長めのクルーズを申し込んだり、上のクラスを申し込んだりする傾向も見られます。

2023年に就航する「セブンシーズグランデュアー」が2021年9月に販売開始されましたが、新造船ということもあり、予想以上に良い結果でした。この船はリージェントブランドのさらに進化形となる客船となります。誰かの素晴らしい邸宅に呼ばれて入り込んだような、モダンでラグジュアリーなスタイルを誇ります。

グランデュアーについては特にデザインに力を入れ、インテリアに使われる大理石、家具、ファブリック、テキスタイルに至るまで最高品質にこだわっています。例えば、レストランのコンパスローズは、まるで魔法の森に迷い込んだような、美しいレストランとしてデザインされる予定です。また、リージェントスイートについては、設計を担当するStudio DADOにより新しいデザインになり、専用室内スパを備えたマスターバスルームを備えています。

GRA Regent Suite Camera_5sm

――ラグジュアリークルーズの新造船についてどう考えますか?

ラグジュアリーブランドは、トレンドを見据えて新造船のデザインを進めていくわけですが、ラグジュアリー、富裕層が何を望んでいるのかを常にリサーチをし、次の時代がどのようになっていくか考えていくことが必要ですね。ホテルのトレンドなども見据えながら、単にハードだけでなく、サービスにおいてもゲストの期待に添えるように、伝統を大切にしながら、施設を改善し、洗練をより進化させていくスタイルが求められるでしょう。

――オーシャニアクルーズの新造船「ヴィスタ」の特徴と予約状況は?

オーシャニアクルーズでは、2023年に新造船「ヴィスタ」を就航予定です。前回オーシャニアで新造船が就航したのは2012年であり、ヴィスタはオーシャニアの未来像を伝える客船になるでしょう。9カ所のダイニングで楽しめる美食も期待できます。特徴的なのはロビーエリアで、クリスタルのシャンデリアが輝き、船内に入ったら感動するような空間です。プールデッキにはレストランやバーも備えられており、カバナがあるエリアもあってリラックスできます。

船のスパは年々重要な場所になっていますが、アクアマールスパは施設がとても充実しています。ラルフローレンホームがインテリアが手掛けるトップ・オブ・シップライブラリーも見どころで、横にバリスタがあるのでコーヒーを飲みながら本を読んだりもできます。

ヴィスタの販売状況は、2023年春からの予約が非常に好調でもう50%は予約が入っています。その30パーセントはオーシャニアが初めてのお客様です。とても興味深い状況ですが、初めてのお客様が増えているのは、今までプレミアムクラスの大型客船で旅をしていたクルーズ経験者が、より少人数で旅をしたいとオーシャニアのような客船を選んでいるかもしれませんね。

OV_Horizons Lounge View B - Edited

――リージェントセブンシーズクルーズやオーシャニアクルーズでの思い出は?

リージェントセブンシーズやオーシャニアクルーズに携わって6年になるのですが、個人的な思い出は、リージェントセブンシーズでは、母とバルト海クルーズに参加して、サンクトペテルブルクに3泊してエカテリーナ宮殿やエルミタージュを訪れたのが、記憶に残っています。オーシャニアでは、ドンペリニョンと美食のペアリング体験が良かったです。10席程のプライベートな空間で、ビンテージのドンペリニョンとディナーを楽しみました。

日本の皆様にも、素晴らしい寄港地や美食体験、思い出に残るクルーズをぜひお楽しみいたきたいと思います。
(取材・執筆:島津奈美)

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