日本郵船株式会社は2026年7月6日、東京湾で36年にわたり親しまれてきたレストラン船「LADY CRYSTAL(レディクリスタル)」の後継船として、新たなクルーズ船「AMANE(アマネ)」を2027年5月頃に就航させると発表しました。
同社は1885年の創業以来、約140年にわたり海上輸送を通じて人々の暮らしを支えてきましたが、新造船「AMANE」はグループの価値観や新たな取り組みを発信する拠点として位置付けられています。船名の「AMANE(海音)」には、船と想いが「広くあまねく」人々に届くようにという願いが込められ、穏やかな航海や心地よい海の音を想起させる漢字が当てられました。ブランドロゴは平林奈緒美氏が手がけています。
環境面では、電動モーター推進システムを採用したハイブリッド型電気推進船とし、振動や騒音、燃料臭を大幅に低減。さらに日本郵船グループ初となる水素燃料電池システムを搭載し、東京湾クルーズを通じて次世代エネルギーの可能性を体感できる設計となっています。
サービス面では、定員約90名(着席時)とし、個室利用者へのバトラーサービスをはじめきめ細やかなおもてなしを提供。食事は、現在「LADY CRYSTAL」の総料理長を務める羽山賢二氏が考案する、日本各地の旬の食材を生かしたフレンチコース料理が用意されます。
プロジェクトには、T.Y.HARBORなど15業態17店舗を展開する株式会社タイソンズアンドカンパニー代表・寺田心平氏がコンサルティングとして参画。本船のトータルデザインは株式会社ワンダーウォール代表・片山正通氏が担当し、「庭園としての東京湾」をコンセプトに、水上に浮かぶ邸宅のような空間を、日本郵船の歴史と和魂洋才の精神を背景にデザインしています。
記者会見の中で、日本郵船の曽我貴也社長は、レディクリスタルが誕生した36年前を振り返り、「36年前、ちょうど客船を担当しておりまして、自分が担当していたのは初代飛鳥で、隣がこのレディクリスタルのチームでした。当時は東京湾のレストランクルーズの延長上に飛鳥があったり、クリスタルハーモニー(現・飛鳥Ⅱ)があるという位置づけでした。それが年月が経って、それぞれの点が個々に大きくなるという成長の仕方をしてきたように感じております。日本郵船が140年やってこれたのは、それぞれの時代の社会の要請に柔軟に対応してきたからだと自負しております」と語りました。
「AMANE」は全長約48.0m、全幅約9.5m、総トン数約480トンで、建造は前畑造船株式会社(長崎県佐世保市)が担当します。日本郵船は本船を通じて、次世代のクルーズ体験を提供していく考えです。
「AMANE」特設ウェブサイト:https://amane.nyk.com

3Fフライングデッキ

2F船首の個室

1Fメインダイニング

1F廊下ギャラリー

左から/プロジェクトコンサルティング担当の寺田心平氏 (株式会社タイソンズアンドカンパニー代表取締役社長) 、日本郵船株式会社代表取締役社長 曽我貴也氏、トータルデザイン担当の片山正通氏 (株式会社ワンダーウォール代表)





















