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クルーズニュース

MSCベリッシマ船上にて320名規模の視察旅行とシンポジウムを実施

〜若年層市場創出と日本クルーズ産業の未来を議論〜

MSCクルーズは、2026年5月10日から12日までの3日間、航行中の「MSC ベリッシマ」船上にて、国土交通省、旅行会社、港湾関係者、メディアなど約320名を招いた視察旅行を実施したことを発表します。

■官民連携によるクルーズ人口拡大に関するセミナーを実施

視察中行われたセミナーでは、MSCクルーズ 日本・韓国 営業本部長の区祥誠氏が 2035年までのアジア市場における展開と展望について説明。あわせて、CLIA(国際クルーズ協会)のデータをもとに、若年層へのアプローチの重要性を強調し、国土交通省が掲げる「2030年までにクルーズ人口100万人」という目標達成には、若年層の取り込みが不可欠であると述べました。また、この実現には船会社単独ではなく、旅行会社との連携が極めて重要であることを指摘しました。

続いて登壇した国土交通省 港湾局 産業港湾課クルーズ振興室 課長補佐 石倉俊彦氏は、日本のクルーズを取り巻く現状を説明するとともに、第 5 次観光立国推進基本計画に触れ、インバウンド誘致、アウトバウンド拡大、観光地・観光産業の強化、人材育成の重要性を述べました。加えて、オーバーツーリズムなどの課題にも言及し、港周辺での滞留施策や地域ごとの取り組み、意見交換会の実施など、各地で進めている施策を事例とともに紹介しました。

さらに、静岡県 交通基盤部 港湾振興課 総括主査の田名部武司氏からは、清水港における受け入れ体制の事例が発表されました。大型クルーズ船 2 隻同時寄港が可能な岸壁整備をはじめ、マルシェの設営、寄港時のクルーズ祭りの開催、観光案内所の設置など、寄港地側の具体的な取り組みや、静岡市が旅行者満足度向上に向け、クルーズ専門家を迎えてプロジェクトチームを立ち上げたこと、課題解決に取り組んでいることが説明されました。

USH_9992■船上シンポジウム「クルーズの未来 ― 次世代市場の創出に向けて」を開催

この他、今回の視察の中では、ベリッシマ初となる船上シンポジウムを開催。「クルーズの未来

次世代市場の創出に向けて」をテーマに、以下のパネリストが登壇しました。

• 沖縄キリスト教学院大学 人文学部 観光文化学科 准教授 糸澤幸子氏

• 株式会社 JTB ロイヤルロード事業部 クルーズ部 営業戦略課長 長谷川由香氏

• MSC クルーズジャパン日本・韓国営業本部長 区祥誠氏

株式会社JTBの長谷川氏は、コストパフォーマンスやタイムパフォーマンスに加え、最近では「メンパ(メンタルパフォーマンス) 」と呼ばれる安全性や心理的ハードルを重視する若年層の旅行動向に触れ、単なる商品開発にとどまらず、「どのような価値を届けるか」が若年層市場の拡大には重要であると述べました。

沖縄キリスト教学院大学の糸澤准教授は、クルーズ船を、ホスピタリティ産業を実地で学べる「新しい観光教育の未来モデル」と位置づけ、船内や寄港地で異文化を体験できる点も含め、教育的価値の高さを強調。観光文化学科では初年度からクルーズ船見学を実施し、この新しい教育モデルを実践していることを紹介しました。加えて、MSCクルーズが開拓した那覇発着クルーズは、地理的優位性や温暖な気候、離島経済への貢献、教育・地域振興の観点からも高い

ポテンシャルを持つ市場であると評価し、同時に沖縄は、海外旅行に比べ経済的・時間的なハードルも低く、若年層のみならず企業旅行の拠点としても可能性を持つエリアであること、島嶼学習や国際交流といった様々なテーマを設定しやすいことも強みだと語りました。

最後に長谷川氏は、「若年層市場はこれから関係者全体で設計していく段階にある。単なる販売ではなく、顧客や教育機関が感じる価値を翻訳し、届けていくことが我々の役目だ」と語り、市場創出への意欲を示すと同時に、学生向け商品の可能性については、「学び・生活・交流を体験できる場としてクルーズを設計することが重要」との意見を述べました。糸澤准教授も「次にクルーズを選択肢にする世代は若年層。将来、観光業界を担う人材を大切に育てていきたい」と、今後への期待を述べました。

MSCクルーズについての詳細はhttps://www.msccruises.jp まで。

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