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コラム

シリーズインタビュー「来たる晴天の航海に向けて」第4回~オーシャニアクルーズ スティーブ・オデル氏

新型コロナウィルスの影響で先行きが見えない状況下、クルーズ再開に向けて努力を続ける業界のキーパーソンに話をお聞きするシリーズ企画。4回目もリージェントセブンシーズクルーズならびにオーシャニアクルーズのアジア太平洋地区を統括するスティーブ・オデル氏。今回はオーシャニアクルーズの現状についてお話をお聞きしています。
(リージェントセブンシーズについてのインタビューはこちらに)

Q1 2023年ワールドクルーズは発売開始とともに満室になったということですが、その理由は?
2023年の180日間ワールドクルーズ、おっしゃる通り2021年1月27日のに発表同日に満室となりました。それは旅慣れたトラベラーが、長期で充実した日程での船旅、思い出に残る旅の体験を求めているという消費者心理の証ではないでしょうか。30カ国の96の寄港地で60もの世界遺産を巡るというこの思い出深い旅を提供するワールドクルーズ。その反響は驚異的なものでした。まさしくこれはFOMO(Fear of missing out)~取り残されることへの恐怖が需要を掻き立てたのだと思います。このワールドクルーズのみならず2022年から2023年に向けてのクルーズの客室に予約が入りつつあります。

Q2 2022年から2023年にわたるトロピカル&エキゾチックコレクションが発表されました。特に日本のゲストにお勧めのクルーズがあれば教えてください。
アジア太平洋地区では今までになく地元でのクルーズに需要がありました。3月4日に発表された2022-2023年トロピカル&エキゾチックコレクションですが、2022年後半から127ものクルーズを商品化して注目されています。このコレクションはマイアミを出港し、アルバ、バルバドス、煌びやかなパナマシティとカリブクルーズへの夢が広がります。1週間の冬のバカンスから数ヶ月の長期バカンスまで、トロピカル&エキゾチックコレクションは7日から77日までのクルーズとなり多様で魅力的との評価をいただいています。オーシャニアレガッタとノーティカでの22本のクルーズは10日から40日間の行程でアジア、アフリカを巡ります。そのうち6本のクルーズでは、南太平洋、ポリネシア、ハワイの海を廻ります。従来とは一味違う魅力的なクルーズは日本人にとって最高の選択になると確信しています。Kangaroos, Australia (1)

Q3 オーストリア周遊も力を入れていくと?
その通り、レガッタのオーストラリア周遊クルーズも注目してください。私にとってもお気に入りのクルーズである「オーストラリアアドベンチャー」はレガッタによるクリスマス、お正月にまたがる35日間の周遊クルーズです。南半球の大陸のユニークで多様な自然に触れることができます。2022年12月12日にシドニーを出港、1ヶ月以上かけて大陸を周遊し、さらにインドネシアはバリに1泊。思い出深いクルーズとなることでしょう。寄港地のハイライトとしては、アボリジニの文化やアートを学ぶことができるダーウィン、西オーストラリア州、キンバリー地区の広大な自然に触れるブルーム、壮大な景色を望む山頂や歴史ある街、ワイナリーへのビジットができるタスマニア州のホバートが挙げられます。

Q4 洋上の最高級グルメとして知られるオーシャニア。何か新しいプログラムやサービス、ラグジュアリーブランドとのコラボレーションはありますか?
今の段階で発表できることはありませんが、数ヶ月のうちにエキサイティングなプロジェクトの発表を予定しています。乞うご期待ください!

Q5 アリューラクラス新造船「ヴィスタ」について教えていただけますか?Oceania VISTA Grand Dining Room View 1 (1)
最近、世界に発表した合計2隻を予定している新造船です。乗客定員1,200名のアリューラクラスのクルーズ船の一隻です。イタリアの有名な造船所、フィンカンティエリで建造しています。このラグジュアリー船は、2023年に完成を予定、その姉妹船は2025に就航予定です。旅の新時代の幕開けを映し出すという意味を込めて名付けらたヴィスタには、ゲストが期待するオーシャニアクルーズで体験の全ての特徴やバリューが導入されます。それは洋上の最高級グルメ、3人のゲストに対して2人のスタッフという至れり尽くせりのサービス、船に使用される家具調度品がもたらす温かく心地の良い雰囲気、ダイニングとゲストエクスペリエンスにもいくつもの特筆に値するブランド初の試みが取り入れられるといった内容です。ゲストの皆様はザ・グランドダイニングルーム(上写真)、このドラマチックでグラマラスなパブリックスペースに驚かれることでしょう。ほぼ2フロアの高さの天井、内装は20世紀のパリの社交界を彷彿させるベルエポックスタイルに新しい要素を取り入れたものです。ヴィスタの9ヶ所のダイニングでの最高の料理体験、豪華なシグネチャーパブリックスペース、自宅のくつろぎをイメージした広々としたスイートルームとステートルームはまもなく発表され、9月に初就航クルーズの販売を開始します。
(ヴィスタのムービーはこちらからご覧いただけます)

最後になりましたが、日本のゲストへのメッセージをお願いします。
オーシャニアクルーズでは運航再開後船内、寄港地での安全なクルーズ体験を皆様に提供することをお約束します。この時期ドライドックでの改装も予定していますが、より良いクルーズ船商品を提供するためにエキサイティングな施設強化が予定されています。私どもはゲストの皆様が一刻も早くクルーズの旅に出かけられたいということを理解しておりますし、私どももいち早く皆様を船内にお迎えしたいと望んでおります。運航開始した暁には洋上最高級のグルメ、没入型の充実した寄港地での寄港地体験、比類なきホリデー体験をゲストの皆様に提供すべく邁進して参りますので、よろしくお願いいたします。

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